2026年5月3日から5日までの3日間。北見から苫小牧へ走り、深夜フェリーで八戸へ渡り、青森を巡って再び北海道へ。最後はえりも岬を回って北見へ戻る――第12回「おっさんず旅」は、移動そのものが主役の大遠征になった。
メンバーは高校時代からの仲間、かいどう・じん・あおっち。1987年に北見緑陵高校で出会い、それぞれ仕事、結婚、子育て、病気やけがを経験した。それでも、会えば空気は高校の放課後に戻る。合言葉は「会える時に会い、行ける時に行き、笑える時に笑う」。
今回のルートを先にまとめる
| 日 | ルート | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 5月3日 | 北見→本別→苫小牧 | 足寄・本別・義經・樽前山神社、ラーメン、苫小牧からフェリー |
| 5月4日 | 八戸→酸ヶ湯→十和田湖→八戸 | 市場朝食、温泉、暴風で遊覧船欠航、バラ焼き、神社巡り、八食センター、せんべい汁 |
| 5月5日 | 苫小牧→静内→浦河→えりも→本別→北見 | ホッキ丼、海岸線、神社巡り、えりも岬、十勝経由で帰宅 |
予定から変わったこと
- 豚丼店が休業し、昼食を寳龍のラーメンへ変更
- 天候を見て、十和田湖より先に酸ヶ湯温泉へ移動
- 暴風警報で十和田湖遊覧船が欠航
- 乙女の像は見送り、十和田屋のバラ焼きを追加
- 帰港前に極楽湯を追加
旅の役割は、司令塔・盛り上げ隊長・湯治参謀
かいどうは行程、写真、精算、白いアルファードを担当する司令塔。じんは「金ならいくらでもあるんだ」が決めぜりふの盛り上げ隊長。あおっちは「温泉にいくべさ」が口癖の湯治参謀だ。
予定は綿密、行動はだいたい。迷子も寄り道も、あとから全部ネタになる。
今回食べたものも、全部旅の記録
- 本別・寳龍のラーメン
- なか善別邸の刺身、天ぷら、貝料理と全員乾杯
- 八戸市魚菜小売市場の朝食
- 酸ヶ湯温泉のそばまんじゅう
- 十和田屋のバラ焼き
- 八食センターで選んだ青森の味
- 苫小牧・ぷらっとみなと市場のホッキ丼
- えりも岬で食べた海鮮ラーメン
1日目|北見から苫小牧へ。神社をつないで港を目指す
5月3日朝。じんは遠軽から北見へ、あおっちは釧路から本別へ、それぞれ走り始めた。8時30分、北見でじんと合流してアルファードで出発。足寄神社で旅の安全を願い、10時40分に道の駅ステラほんべつであおっちと合流した。ここから3人旅が本格的に始まる。
本別神社を参拝した後、昼はドライブインいとうで豚丼の予定だった。ところが店は休業。即座に予定を変更し、ラーメン寳龍 清水店へ向かった。計画表には赤字で「変更」と残ったが、熱いラーメンを前にすれば異論はない。
午後は義經神社、樽前山神社と参拝を重ねて苫小牧へ。17時30分、先に車をフェリーターミナルへ置き、タクシーで刺身居酒屋なか善別邸へ向かった。運転を終えた3人がそろって乾杯するための「全員乾杯作戦」だ。19時45分には港へ戻り、乗船手続き。21時15分、シルバープリンセスは八戸へ向けて出港した。
この旅最初の乾杯。刺身、天ぷら、貝料理を囲み、運転を終えた3人が同じタイミングでグラスを上げた。料理が届くたびに箸が伸び、港へ戻る時間だけは忘れないよう何度も時計を確認した。
2日目|雨と暴風の青森。予定を崩して旅を立て直す
船内で寝るはずが、話し込んでしまうのがおっさんず。5月4日4時45分に八戸港へ着き、レンタカーのソリオを受け取った。最初の目的地は八戸市魚菜小売市場。早朝の市場で朝食を取り、ごんちゃんずと合流する。
本来は十和田湖の遊覧船、乙女の像、十和田神社を回ってから酸ヶ湯温泉へ向かう予定だった。しかし、この日の青森は雨と強い風。順番を入れ替えて先に酸ヶ湯温泉へ向かった。名湯で冷えた体を温め、山の空気の中で一度リセットする。
十和田湖へ着いたものの、暴風警報で遊覧船は欠航。乙女の像も見送った。空いた時間に、予定になかった十和田屋のバラ焼きを追加。予定を守るより、その場で一番よい選択をする。これが今回の旅の流儀になった。
その後は十和田神社、海沿いの蕪島神社、葦毛崎展望台、南部総鎮守の櫛引八幡宮へ。夕方は八食センターで食事と買い物を楽しんだ。さらに極楽湯まで追加し、雨と移動で固まった体をもう一度ほぐす。20時40分には港へ戻り、レンタカーを返却。22時発のシルバーエイトに間に合った。
3日目|ホッキ丼から始まる、えりも経由の帰り道
5月5日6時、苫小牧へ帰港。アルファードを回収し、海の駅ぷらっとみなと市場へ直行した。朝食は苫小牧らしくホッキ丼。ここから北見へ真っすぐ帰れば早いが、それではおっさんず旅にならない。静内、浦河、えりもを通る海岸線へ車を向けた。
静内神社、浦河神社、えりも住吉神社で御朱印をいただき、正午にえりも岬観光センターへ。岬の強風を受けながら昼食を済ませ、十勝國一之宮の十勝神社、大樹神社へと続いた。神社を見つけるたびに立ち寄るので、帰宅予定は少しずつ後ろへずれる。
16時30分、道の駅ステラほんべつであおっちと別れた。あおっちは釧路へ、かいどうとじんは北見へ。18時20分に北見へ着き、じんはさらに遠軽まで走る。計画資料の試算では、集合と帰宅を含めると3人とも400kmを超える運転になる。それでも解散前には、もう次の旅の話が始まっていた。
予定外の出来事が旅を面白くする
この旅を予定表だけでは説明できない。休業で豚丼がラーメンになり、暴風で遊覧船が消え、その代わりにバラ焼きと温泉が増えた。予定表から外れた出来事ほど、帰ってから何度も話す思い出になる。
距離は伸びても、気持ちは高校の放課後。三人で走れば、ただの移動も名場面になる。
次に同じメンバーで集まれる日が、必ず来るとは限らない。だから行ける時に行く。疲れたら温泉へ入り、困ったら神頼みをして、腹が減ったら市場へ行く。第12回おっさんず大遠征も、最後までおっさんずらしい旅だった。

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