2024年12月28日から2025年1月3日までの7日間。北海道を飛び出し、東京・千葉を経由して、姫路から瀬戸大橋を渡り四国へ。香川、愛媛、徳島、高知を駆け抜け、最後は淡路島と大阪まで走った。第9回「おっさんず旅」は、年越しと初日の出を旅先で迎える大遠征になった。
今回も旅をしたのは、長い付き合いのおっさんず。途中で仲間が合流し、4人で車に乗れば、綿密に作った予定表もすぐに寄り道だらけになる。飛行機、レンタカー、温泉、城、神社、岬、洞窟、そして各地の食べ物。7日間を全部詰め込んだ。
今回のルート
| 日 | ルート | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 12月28日 | 北海道→羽田 | 飛行機が大幅遅延、深夜到着後はコンビニ飯 |
| 12月29日 | 羽田→房総半島→君津→羽田 | 親友のお通夜へ。東京湾観音、鋸山、日本寺にも立ち寄る |
| 12月30日 | 羽田→伊丹→姫路→香川→道後 | 姫路城、瀬戸大橋、讃岐うどん、金刀比羅宮、道後温泉 |
| 12月31日 | 松山→祖谷→高知 | 松山城、祖谷のかずら橋、大杉、高知城、温泉、皿鉢料理 |
| 1月1日 | 桂浜→室戸→徳島→鳴門 | 桂浜の初日の出、龍河洞。時間切れで伊尾木洞・室戸岬・眉山は見送り |
| 1月2日 | 鳴門→淡路島→大阪 | うずしお観潮船、サムハラ神社、道頓堀、新世界 |
| 1月3日 | 伊丹→羽田→北海道 | 飛行機を乗り継いで帰宅 |
1日目|北海道から羽田へ。旅は夜から始まった
12月28日夜、それぞれ北海道の空港から羽田へ向かった。しかし年末の空は予定どおりにいかず、飛行機が大幅に遅延。羽田へ着いた時にはすでに深夜だった。居酒屋へ行く余裕はなく、コンビニで買った食事をホテルの部屋に広げて遅い夕食。華やかな旅の始まりではなかったが、これも後から思い出になる。
まだ四国には一歩も入っていない。それでも、空港の出発案内を見た瞬間から旅は始まっている。年末の慌ただしさを置いてきて、おっさんずの一週間が動き出した。
2日目|房総半島の観音と鋸山を巡る
12月29日、千葉へ向かった一番の理由は、親友のお通夜に参列するためだった。羽田で仲間と合流し、レンタカーで房総半島へ。大切な友人を見送る時間を中心に据えながら、途中で東京湾観音、数馬区岩谷観音堂やぐら群、燈籠坂大師の切通しトンネルへ立ち寄った。
この日の中心は鋸山と日本寺。岩肌を切り出した山、石仏、急な階段、そして足元が抜け落ちるような「地獄のぞき」。冬の風に吹かれながら景色を見下ろすと、翌日から始まる四国横断が急に現実味を帯びてきた。
3日目|姫路城から瀬戸大橋へ。四国上陸
12月30日早朝、羽田から伊丹へ飛び、レンタカーを受け取った。まずは姫路城へ。年末で休城中だったため入城はできなかったが、白い天守を背景に記念写真を撮り、すぐ西へ走った。
瀬戸大橋を渡る途中、与島パーキングエリアでひと休み。海の上を延びる巨大な橋と島々を眺め、ついに四国へ来たと実感した。四国最初の主役は讃岐うどん。つやのある麺をすすり、だしの香りと歯ごたえを味わう。移動の途中の昼食ではなく、「香川へ来た」と腹で実感する一杯だった。
そして香川のメインイベント、金刀比羅宮へ。「こんぴらさん」の石段は、登り始めのにぎやかな参道から徐々に空気が変わっていく。息を切らしながら一段ずつ上がり、本宮で旅の安全を祈願。振り返った先の讃岐平野まで含めて、今回の四国旅を象徴する場所になった。
参拝後は愛媛まで走って道後へ。夕食は宇和島鯛めし。温泉街を歩き、翌朝はまだ暗さの残る早朝から道後温泉本館の前に並んだ。開館を待って入る朝風呂は格別で、冷えた体がゆっくりほどけていった。
4日目|松山城、祖谷のかずら橋、そして高知の大晦日
大晦日の朝は、早朝から並んで入った道後温泉本館の湯で始まった。その後は宿の朝食ビュッフェへ。品数が多く、朝風呂上がりの空腹もあって最初から取りすぎる。腹ごしらえを終えたら松山城へ。ロープウェイ街から山を上がり、天守と石垣をじっくり歩いた。
松山を離れ、山深い祖谷へ。かずら橋は写真で見るより細く、足元の隙間から川が見える。渡り始める前は余裕だったが、途中から全員の歩幅が小さくなった。さらに樹齢3000年以上といわれる杉を訪ね、自然の大きさに言葉が少なくなる。
夕方は高知城とひろめ市場へ。その後は温泉で体を温め、宿へ向かった。大晦日の夕食は、かつおのたたきを含む皿鉢料理と年越しそば。大皿を囲み、飲み物を手に一年最後の乾杯をした。
5日目|桂浜の初日の出から室戸岬へ
2025年元日。まだ暗いうちに宿を出て桂浜へ向かった。坂本龍馬像のある海岸で待っていると、水平線が少しずつ赤くなり、新しい年の太陽が昇った。旅先で4人そろって見る初日の出は、寒さも眠気も忘れる光景だった。
宿に戻ると、新春祝い膳と伊勢海老の雑煮。正月らしい朝食を味わってから龍河洞へ。巨大な鍾乳石の間を進み、地上へ戻った時点で予定はかなり押していた。野良時計には立ち寄ったが、伊尾木洞、室戸岬、眉山は時間が足りず見送ることにした。
予定を削ったことで鳴門までの長い移動時間を確保できた。すべてを回るより、無理をせず次へ進むのも弾丸旅では大切だ。夜は鳴門のホテルで夕食と乾杯。桂浜の初日の出から始まった元日は、鳴門の夜で締めくくった。
6日目|鳴門の渦潮を見て、大阪へ
1月2日は鳴門の観潮船からスタート。船が潮の流れへ近づくと、海面に渦が生まれては消えていく。写真を撮る側も船の揺れとの勝負だった。
道の駅うずしお、淡路ハイウェイオアシスを経て本州へ戻り、大阪のサムハラ神社を参拝。レンタカーを返した後は徒歩の旅に切り替えた。道頓堀、今宮戎神社、通天閣本通商店街を歩き、串カツ、たこ焼き、居酒屋料理を次々と味わう。大阪の夜は食べ歩きが観光そのものだった。
7日目|北海道へ帰るまでが、おっさんず旅
1月3日早朝、なんばから空港バスで伊丹へ。空港で朝食を取り、羽田を経由して北海道へ戻った。飛行機を乗り継ぎ、見慣れた雪景色が窓の下に現れると、長かった7日間が終わる。
今回食べたもの
- 羽田近くの居酒屋料理
- 旅の途中の昼食
- 香川の讃岐うどん
- 道後で食べた宇和島鯛めし
- 道後の朝食ビュッフェ
- 祖谷での昼食
- 高知の皿鉢料理、かつおのたたき、年越しそば
- 元日の新春祝い膳と伊勢海老の雑煮
- 鳴門のホテル夕食
- 大阪の串カツ、たこ焼き、居酒屋料理
旅を終えて
城も温泉も岬も洞窟も、全部よかった。ただ、写真を見返したときに一番よみがえるのは、車内のくだらない会話や、食卓を囲んだときの笑い声だ。
7日間、予定どおりに走ったようで、思い出に残ったのは予定表に書けない時間ばかりだった。
第9回おっさんず旅、四国大遠征。次も行ける時に行く。行き先は、そのあと考えればいい。


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